昨年10月たまたまノリで行った鹿俣山頂で時間があったので道が無かったが50mほど進むと玉原高原では見れない景色に遭遇!
15~6年前に獅子ヶ鼻の山頂で「獅子ヶ鼻」の標識をみたとのこと・・
そこがスタートでした。
変態オーナー4人が悪乗りで登ること6回。残雪期は難なく行けた「無名峰 約1780m」も、新緑が生えそろうとなかなか進まない。
周辺の協力者や各方面の方々と一緒に登ってもらった6月も時間切れで「無名峰」までしか届かず、獅子ヶ鼻まで届いたのは残雪期ソロで登った一度だけ!
今回はみんな気合十分、全員で「獅子ヶ鼻の三角点」を踏んできたいと思います。
まだまだルートとしての難題はありますが、これが開けたなら良いルートになりますので、ご期待ください。
何とか山頂に到達できました。
6時集合 スタート
7時30分 鹿俣山頂より藪こぎ開始
9時30分 800m進み無名峰着
10時30分 300m進み ガスがかかり始めたので下山とアタック隊で2組に分け
13時00分 約1000m進み 獅子ヶ鼻山頂に到着!
山頂でのカップラーメンを食し
13時30分 下山開始
15時30分 鹿俣山頂
16時30分 ペンション到着
鹿俣山頂~獅子ヶ鼻山頂までの高低差 239m
ここからが本題
何十年もここ「獅子ヶ鼻山頂」の登山ルートを整備したいと活動をしていた先輩方がいたのですが、どうしてか登山道として整備できない。時代が変わったという事なのか?
ただ、直近の「登山道整備」に関しては「玉原高原」は自分の庭として活動している「自然保護」をうたう集まりが反対をしているのが現状・・・
しかし、この自然保護の会が一昨年、自分達のランドマークとして愛でてきた「ブナの巨木」が倒木の恐れがあるという事で、伐採された。悲しいので残された「ブナの根」を何故か「その場にオブジェ」として残したいと考えた。そしてそこで行われたことは、そのブナの根に「防腐剤を浸み込ませて腐らせない」という何とも大胆な方法!その量はなんと毎年60リットル!!その行為を大胆にも「新しい試み」として文献のように博物館に発表し当方も知ることとなりました。
得た情報から使用した「防腐剤」の名称が特定できたので、塗料メーカーに成分等を問い合わせたところ「そのような用途に使用するものとして開発したものでないので、自然に及ぼす影響は何ともいえませんが、自然界には無いものです。」となんとも微妙ですが、良くはないってことでした。
で、直近に登山道整備をしようと入山していた方々を「自然破壊・環境破壊」という器物破損という事でポリスメンに通報し、新聞にも載ってしまう事件となりました(口約束でしたが事前に関係各所にOKをもらっていたようですが、対抗する為の書類などがなく厳重注意で終わりになったようですが・・・)。
登山道が「自然破壊・環境破壊」というなら「防腐剤」を使用するのは「自然破壊・環境破壊」とならないのか!! 調べると「水源に有害物を撒く・混入」は立派な犯罪となることがわかりました。
「ブナ林は天然のダムで水を保水し、きれいな水を育てます」って子供達の「自然観察会」て先生のように教えているのにそれはまずいでしょ!
しかし、自然に対する考え方の違いから反目する立場になるので市役所を通して「この会の方々に」登山道を整備するにあたり「ご協力をお願いできませんか?当方は植物に対して皆さまのように豊富な知識は無いので、どの植物が貴重で保護しなければならないのかなどを一緒に視察登山で同行してもらい、玉原高原にある他の登山道と新たに整備したい道とではどれくらい貴重な植物があり保護しなければならないのかを明確にしていただければ、今回進めている登山道整備も中止するべきだし、計画の見直しも考えられると思えます。ぜひご協力をお願いいたします。」と提案をして2回の視察登山を準備し実行してきました。
今回が2度目の視察登山!営林署に「入山許可」をもらい「事前に市役所」に連絡済みで、無事「獅子ヶ鼻山頂」に登頂! 至るまでのルートには特異な植生はなく、伐採対象になりそうな木は無く、笹とつる草などの刈り取りなどで登山道整備は可能、危険な個所は特に見当たらず徒歩のみで走破できるという報告書になりそうです。
「この会」の方々は今回も参加いただけず残念ではありますが、あとは速やかに書類を提出し結果を待つだけとなりそうです。まあ、勝手に道を作っていいって訳ではないですから~。
まずは、管轄が沼田市になるので、沼田市がOKを出すかどうかですね~事前に観光誘致になると一緒に登ってもらってますのでなんとかなるといいんですが!
OKをもらうためにはまずは市議会の議題に登らないとならない。OKになっても「予算」がつかないとならない。予算がつかないと「植生調査」や「借り受け面積の測量」もままならない。
それができたら林野庁営林署で借地の契約になればやっと「草刈りがスタート」となるわけです。
こんなことやるまでは全く知らなかったのが、全国の国有林内の登山道はこんなかたちで維持管理されているらしい。稀に「山小屋のオーナー有志」の方々が、こんなまどろっこしい手続きを待てず、直に営林署から土地を借り受け登山道を整備してから市や町に寄贈をして維持管理をしてもらうってこともあるらしいですが、昭和の初期の話らしい。
国有林の個人への貸し出しは料金が発生するが、自治体の場合は借地料は「無料」となる。
う~ん、今回はイロイロな意味で勉強になりました。もしも「獅子ヶ鼻山頂」ルートが登山道として山地図などに載り知られることとなりましたら、ぜひ登ってみてください。
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たけお (火曜日, 13 10月 2015 06:26)
おっ、続きが気になる!
Granpy (水曜日, 14 10月 2015 07:02)
ありがとう!何とか登頂できました。三角点は見つけられなかったけれど、何十年前の標識と写真を撮ることができました。続きはこのブログ記事に追加しておきますね~